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塗装「水抜き剤での塗装剥がし②~実践編~」

塗料・塗装

今回水抜き剤での塗装剥がしを説明しますが、説明する事が多いので
①準備編
②実践編
の2部構成となります。
今回は②実践編となります。
①準備編と②実践編の本文中で重複して説明する場面があります
重複する部分は「重要な話」ですので、むしろ、そこを覚えてもらいたいです。
準備して欲しいものや、事前に知ってもらいたい事を説明しているので、①準備編も読んでいただくと幸いです。

あると便利グッズ

水抜き剤は、ホームセンターに扱いにあります。
必ず「ガソリン車向け」を購入してください。
水抜き剤での塗装剥がしに必要なのは
・蓋つきタッパー
・ビニールの手袋
・歯ブラシ
・メラミンスポンジ
・漏斗(じょうご)
・コーヒーフィルター
が必要です。
大体100均で揃える事ができます。

塗装剥がしの流れ

①水抜き剤が入った容器にドボンして20分ぐらい放置
②擦って塗装面が剥がれたら、あとは「擦り落とす→浸ける→擦り落とす」
③「だいたいここまで落ちたら良いかな」と言う目安まで落ちたら、ペーパーで水分と一緒に表面に付いたカスを取る
④食器用洗剤で水洗い
⑤後片付け
で終了です。

ネットには
長時間放置しておけば、擦らなくても「塗装面がペロンと剥がれてくれる。楽チン」と説明されています。
長時間放置しておけば、そうなるのかもしれませんが、私の場合は「短時間」で塗装剥がしをします。
やりかたとしては。
窓をあけて換気はした上で、蓋がある容器にドボンして20分ぐらい放置して歯ブラシで擦る。
擦っても落ちなかったら、しばらくドボンして放置した後に擦ってください。
そのうち塗装面が擦り落ち始めますので後は「擦ります」
私は歯ブラシ以外でも、メラミンスポンジで擦ります。メラミンスポンジを使うと楽に落とせますので便利です。
自分がゴールにしているぐらい剥がれ落ちたら、食器用洗剤で洗い流して終了です。

剥がれ方が違う。でも言われているほどペロンではない。

薄め液やペイントリムーバーでの塗装剥がしした時は「塗装面が溶けた」感じでしたが、水抜き剤の剥がれかたは、それとは違います。
「水抜き剤で柔らかくなった塗装面を擦り落とす。擦り落とした塗装面は、溶けずにカスになって沈殿もしく浮遊して残る」と言う感じです。
歯ブラシ等で擦り落とすので、ネットで言われているように「ペロンと塗装面が剥がれているではなく、細かいカス」がでる感じです。

一度ペーパーで拭いてから水洗いはしてください

塗装剥がしが終わった後、水洗いをするのですが、そのままだと浮遊した塗装面のカスがボディ表面についています。
そのカスを水洗いをして排水口に流すのは良くないので、そのカスを取る為に、濡れている状態でペーパーで拭いてから水洗いをしてください。

後片付け

塗装「水抜き剤での塗装剥がし②~実践編~」

塗装剥がしした後に容器に戻すときに「塗装剥がしで出て沈殿や浮遊しているカス」を漏斗とコーヒーフィルターで濾しとります。
濾しとるとわかりますが「これだけ、塗装面のカスがあります」

割れる時は割れる

この記事を書いている段階において私は
・普通のプラ素材
・ABS素材(2台)
・透明のクリアー素材(2台)
で5台分のボディを水抜き剤で塗装剥がしをしました。
ABS素材はペイントリムーバーのように溶けませんでした。
でもネットをみるとABS素材を脆くすると言う報告はありますので過信はしないでください。
私個人的には、短時間のドボンと元から脆くないのならそこまで影響はないかと考えています。

ただ!クリア素材は「割れる可能性が高い」です。
強度的に弱い所に「浸透」してしまうと、そこからヒビが入ります。
一度ヒビが入ると、そこから更に浸透して「真っ二つ」に割れます。
気になったので、試しにもう一度クリアー素材のものをやってみて「ここから割れるだろう」と予想したら、予想通りの所が割れました。
なのでクリア素材は向いていない気がします。

完璧には落ちない。次の工程でなんとかなる迄を目安にする」

塗装「水抜き剤での塗装剥がし②~実践編~」

水抜き剤での塗装剥がしに限らず、他の塗装剥がしにも共通する話ですが

「完璧には落ちません」

だから水抜き剤での塗装剥がしにも「完璧」を求めないでください。
ムキにならずに
「次の工程でなんとか出来る所」を目安に塗装剥がしをしてください。

私の場合は塗装剥がしの後に
工程①ヤスリがけ
工程②サーフェイサーで下地づくり
をするのですが、その次の工程で隠れるまでを目安にしてます。
逆に言うと「このままだとヤスリがけ&サーフェイサーの作業が大変だな」と考えたら、ドボンの塗装はがしをつづけます。

私の評価(2020年10月現在)

私の「水抜き剤での塗装剥がし」の評価ですが
◎長所
・コスパが良い
・水抜き剤は手に入れやすい
・再利用ができる
・条件が揃えば、ちゃんと塗装が落ちる
・そこまでプラを痛めない
✕短所
・気温により落ちが変わる
・匂いがアルコール臭なので、キツい
・気化しやすいので周りに迷惑をかける
・カスが付く
です。

今、ミニ四駆ボディの塗装剥がしをする場合は「水抜き剤」を第一選択にしているので、気に入っている事は気に入っています。

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コメント

  1. Re-Z より:

    おはようゴザイマス。使っている塗料がタミヤアクリル、水性ホビーカラーなら、マジックリン(マイペットでも可。)水溶液ドボンで同じ事ができますよ。経験から言うと、アクリジョン、ガンダムマーカーが落としにくい感じがありますね。

  2. 管理人の蔦屋(つたや) より:

    Re-Zさんコメントありがとうございます。
    最近 アクリル系の塗料が充実しているからなのか、マジックリンドボンの話題がよくあがりますよね。
    アクリル系は門外漢なので、知識がない領域です。
    アクリジョンは別枠かな、

  3. hiro より:

    塗装剥がすのってこんなに手間がいるんですね。
    綺麗にとれないのも厄介ですね。

  4. 管理人の蔦屋(つたや) より:

    hiroさんコメントありがとうございます。
    ミニ四駆の塗装剥がしの場合は「新品を買うのが一番楽チン」です(笑)
    私がめんどくさく説明しているのが悪いかもしれませんが、これが一番楽に綺麗に塗装剥がしができる方法ですよ。
    目ためは綺麗でないかもしれませんが、サフ一回吹けば綺麗になります。

  5. リラックマ より:

     塗料の残りを固めてポイ捨てが出来る
    ‘残塗料処理剤’ってのもあるんです…。
    水性、油性問わず可能だそうです!!??
    昔、‘固めるテンプル’ってCMでやっていたのに
    似ているかも知れません!
    上の残塗料処理剤のメーカーは‘カンペハピオ’
    と言う所で出ています!?
    これも、捨て難いかも知れませんね

  6. 管理人の蔦屋(つたや) より:

    リラックマさんコメントありがとうございます。
    私は紙に染み込ませて捨てる事が多いですね。

  7. たむ より:

    色を塗ったけど後から見たら気に入らなくて塗り直したくなる時ってありますよねぇ
    ウチは水性塗料なんで、塗装剥がしもまだ楽な方なんですが
    シタデルカラーなら消毒用アルコールで落とせますし

  8. 管理人の蔦屋(つたや) より:

    たむさんコメントありがとうございます。
    私は
    メインにラッカー
    サブにエナメル
    を使っているのですが、ここ最近水性カラーも研究中なので、情報はありがたいです。

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